人心掌握術を身につけたい。

人と関わる仕事をしていると、「人を効率的に動かすには法則があるな。」って思うことが多々ある。
強引に感情的に、もしくは高圧的に、恐怖の力によって人を動かすことができるのは一瞬だということ。
その後は、その反動である「反抗」がやってくる。
恐怖や威圧によって人を長期にわたってコントロールすることはできない。
よく「人の立場に立ってモノを考えなさい。」といわれるが、これはその通りで、もし、自分だったらどうされたら一番積極的に動きたくなるか。を考えることだ。
強制されるよりも、褒められて、励まされて意欲を掻き立てられた方が積極的に動きたくなるものだ。
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しかしながら、教育という立場をとると、それでも規律や叱責は避けて通ることはできない。
そこで必要なのが、信頼関係とフォローということになる。
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以前、高校生のヤンキーを大声で叱責して、逆切れされて顔面を強打されたことがある。
それもそうだ、反抗期真っ盛りの彼らを他の子の前で叱られれば、彼らにしてみれば「メンツを潰された」ことになる。
逆切れして相手を殴るなんていうのは彼らにとってみれば当たり前の反応なんですね。
以前、本で読んだのが、警察官が若者を注意する際の注意の仕方というのがあるそうだった。
警察官は若者を注意する時は、その若者のメンツをつぶすような叱り方はしないそうだ。
静かにその一人を呼び出して、穏やかに悟し頼むようにいうそうだ。
あえて相手に反抗させないためにである。
目からウロコである。
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心理学、特に集団心理学を完全にマスターして、それに基づいて指導規範を確立することができれば、「人間の集団」を最も効率的に動かすことも可能だろう。
大声で怒鳴ったり、ホイッスルを吹いたり、恐怖で威圧しなくても、最大効率的に集団を動かせる。
こういったメカニズムを解明して、それを自分の技術として身につけたいと思っている。
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個人を動かすには、心理学。
集団は集団心理学。
さらに、場合によっては、障害者・児、トラウマ、パニック、その他特別な場合への対応なども理解しておく必要がある。
これは、発達心理学や病理学となる。
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以前も、施設で勤務していた頃、トークンエコノミーや、タイムアウト法など、様々な技術を学習したが、弱かった自分の自制心が状況に打ち勝つことができず、感情が露呈して自分は、自分の感情にコントロールされていた。
施設勤務での疲労もあった。
まず、自分を完全にコントロールできないといけないという自覚はある。
恐怖や嫌悪や疲労や憂鬱や挫折感を背後にしながらも、ボロを出すことなく笑顔を維持することができるだろうか。(必ずしも笑顔である必要はないが・・・。)
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人心掌握術を身につけたい。
他よりも高い所から最大効率的に全体をコントロールしたい。
しかし、これは、人をモノとして扱うことでもないし、感情を捨てることでもない。
勘違いされることがあるのだが、決して人間性を捨てるとか否定するとかではない。
実は、これが、お互いのためでもある。
誰が、恐怖や威圧や強制で動かされたいだろうか。
そうしたくないし、されたくない。
お互いに。
そうしないために自分が身につけたいのが人心掌握術なのだ。
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詐欺をしようとは思わないが、詐欺師のテクニックから学ぶことは多いと思う。
詐欺こそ人心掌握術の真髄であるような気がする。
詐欺のテクニックを良い方向に活かすことができれば、最大効率的に人間集団を動かすことも可能だ。
ここに、優越者としての被尊敬感が加わればカリスマということになる。
いずれにしても、道は遠い。
学ぶべきものがたくさんある。
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